映画「聖なる犯罪者」の二度目を鑑賞

ポーランド映画

着物とポーランド愛伝道師のポラ子です。

 

2021年1月15日公開の映画で、実は1月16日に鑑賞したのですが、ブログに書けていませんでした。飯田橋のギンレイホールで見てきたので、リベンジ投稿します。

 

「聖なる犯罪者」公式サイト

 

原題:boże ciałoz(神の身体)
英題:Corpus Christi(ラテン語でキリストの体という意味でしょうか)
原題よりもこの邦題、一気に見たくなりますね。「聖なる酔っ払いの伝説」もありましたが、聖なると対照的な言葉を持ってくれば引きが強くなりますね。
さて、なるべくネタバレにならないよう、後半はざっくり書いていきます。

冒頭から紹介

木材を切るシーンから映画は始まる。
とある場所でミサが行われる。
そのミサをとり行うトマシュ神父と主人公が語る内容から、主人公ダニエルが少年院を退所(かと思ったが仮釈放らしい)することがわかる。退所したら製材所で働くことになるようだ。だから職業訓練で木材を切ってたのか!と納得。
トマシュ神父に「神学校にいければ…」とダニエルは言うが、前科があると聖職者になれないと言われてしまう。
「酒やクスリはやるなよ」とトマシュ神父に釘をさされ、殊勝にも守るような態度(に見えた)の主人公。
がー、舌の根の乾かぬうちに、とばかりに速攻でクラブでクスリと酒に手を出す。
もー、この役者さん(バルトシュ・ビィエレニア)のね、イッてる目が凄いのだ。
この時のクラブで流れる音楽の1曲が「トップガン」で使われヒットした、ベルリンの「愛は吐息のように」なのが年代的にツボって面白かった。
翌日、いよいよダニエルは製材所へ向かう。
その向かうバスの中でタバコを吸い警察に注意される。これは何かを暗示するかのよう。
製材所のある町の教会に行き、前に座っている若い女性に「ミサは?」と聞くダニエル。
ひょんなことから、ダニエルは自分は司祭だと言う。司祭の服もある、とその女性に見せる。
二度目に見た時に、司祭の服を誰から手に入れたかが分かった。一度目はボッと見てたみたい。
すると、女性は奥の部屋に消える。
そして中年の女性が出てきて「お待ちしてました」的な事を言い、ダニエルは部屋に通される。
なんと新任の司祭と勘違いされてしまったのだ。
これはシャレにならない、ヤバいぞ、とさすがに思ったダニエルは逃げようとするも窓が開かない。
そして、彼は司祭のフリをすることになり、トマシュと名乗る。(以下ややこしいのでダニエルとして書きます)
ここも二度目で少年院の神父の名だったと理解。
最初の仕事は告解だ。
ダニエルにしたら「マジかっ!」という心境だろう。
が、そこはスマホで検索して切り抜けるのだ(本当は秘密を知る者が告解に現れピンチにはなる)。
なんと、さすがGoogle先生!(Googleかは知らないがw)
そして、いよいよこの日が来てしまった。そう、ミサをすることになったのだ。緊張なのか朝まで寝られなかった様子。
教会のやり方?にのっとった形を目指すが、途中から自分の言葉で語り出すトマシュ(ダニエル)。
全ては書けないしネタバレになるので、映画全体で良かったところを断片的にピックアップ。(まー、記憶したとこだけってこと)
  • 沈黙も祈りである
  • 楽園は遠いところにはない。今ここにあるのだ
など。
なかなかいい事を言うのだ。
こんな調子で、次第に町の人に受け入れられていくダニエル。
だが、町にはあるタブーのような、触れてはいけない事があった。
一年前に起こった、7人が亡くなる自動車事故だ。

一年前の事故と製材所のオーナーとのやりとり

この事件の当事者との絡みと、町の権力者である製材所のオーナーとの攻防がなんともいい。
製材所のオーナーが、新しく工場をオープンするのだが、その式典に向かう車でのやりとりが印象的だった。
オーナー
「事故のことをかぎまわっているようだな。
やっと落ち着いてきたところだ、やめておけ。
俺が教皇庁に言えばおまえをやめさせられる」
ダニエル
「あなたは権力者だが、私の方が正しい」
オーナー
「あなたは正しいかもしれないが、俺が権力者だ。話はまとまったな」
といってオーナーは車を降りて行く。
ここ、痺れましたね。
権力者に一歩も引かないところ。
この後、セレモニーでトマシュ司祭(ダニエル)から祝福をといわれ、やり返すのがまた見どころです。
このね、権力者に屈しないところが善良な市民にはない、カリスマ性⁈となっているのかもしれません。
犯罪を犯し、もう怖いものがないからなのか。
それでも聖職者に憧れる、ダニエルのその心の内とは? とさらに引き込まれていきます。
この製材所で、ある人に会ってしまうのです。
でもその人までも彼の前では本音を漏らすんですね。

事故の関係者とのシーン

最初は被害者家族と、一緒に祈ったり、大声で気持ちを吐き出したりもします。
大声で気持ちを吐き出すシーン:ここも二度目で、少年院でも似たようなことをやっていたことに気づきました。
やがて加害者の奥さんとも話をしていきます。
この辺から、なんか羅生門(は言い過ぎだけど)のように、何が真実かわからなくなってきます。
  • 被害者は普通とはいえない状況にあった。
  • 加害者は5年間も禁酒していた。しかし◯◯を仄めかしていた。
ダニエルは、権力者も事故の関係者も結果として揺さぶっていくことになります。
それは和解に向かうのか?
ダニエルのこの後はどうなるのか?
と、この後ますます面白くなっていきます。
映画の冒頭でボーヌフ(こんな名前だったか?)がダニエルに暴行しようとしたこともラストの方でまた効いてきます。
書きたいけど書きません。
ぜひ見ていただきたいです!
字幕がないですが、ポーランドのかな?予告をどうぞ。

 

 

公開時に見て、名画座でまた見ることが増えました。

 

感染対策もされてるので、良かったら期間短いですがご覧くださいね。

 

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