宮古上布展に行ってきた

着物とポーランドに恋したポラ子です。

今日は白瀧呉服店さんで開催されている宮古上布展に行ってきました。

 

苧麻がお出迎え

反物の状態で見るのは初めてです。

よって証紙も初めて見ました〜。

 

展示されているお部屋に入るとまずは苧麻がありました。

そのそばに何やら貝殻が。

織子さんがいらっしゃるので、早速いろいろ伺いました。

まず苧麻(ちょま)は干してから裂くそうです。

そしてこの貝殻はミミガイと言うそうで、これはしごいて使うのだそう。

ちょっと使うとどんな感じか実演していただきました。

 

この苧麻は少し緑がかっていたので質問してみたら、

採ってからそんなに時間が経っていないと少し緑色が強いそうです。

これが乾燥してくると見慣れた生成りの色になっていくみたいです。

 

上の品はショールです。下の手が透けてるでしょ?

 

上の画像のショールの繊維が下の画像の丸囲みした部分です。

これだけ商品になる糸は細いのですね。

現在形から最終形の太さを比べてみてください。

 

絣糸を作る

このガサガサの繊維を細く裂き、繋ぎ合わせて(績む:うむ)やっと初めて糸になります。

そこから絣糸を作るために、綿の経糸をかけた機で一度織ります。

このあたりは締め機で絣糸を染める大島と同じ感じですね。

 

今日はこれが一番勉強になったのですが、反物のように12〜13m織るのではなく、

イメージとしては座布団くらいのサイズで織るみたいです。

同じ絣模様になる緯糸を、必要な分をある程度まとめて束にし、それを緯糸として織るのだそう。

綿の経糸があった部分が染まらず、白く残るという訳です。

 

伺えばそれはそうですよね。

商品と同じように12〜13m織っていたら効率悪くてとんでもない事です。

でも写真で見せていただいたのでよく理解できました。

いずれイラスト化したいと思います。

書かないと忘れてしまうから、まずは文字で記録です。

 

絹などは蒸すけれど、麻は染料をどうやって定着させるのか疑問に思ったので聞いてみました。

鉄、銅、アルミなどを媒染材にするそうです。
銅は赤みがかり、アルミはやや青に転ぶそうです。

もちろん気温や湿度によって変わるそうなので、染めは本当に難しいですね。

それから藍は酢で媒染するそうです。
黒砂糖や泡盛を入れて元気に発酵させるとのこと。

さすが沖縄〜!!!

 

 

あ、そうだ!

 

とっても素敵な綿と麻の反物があった事も書いておきましょう。

宮古織りと証紙にはありました。それも今回初めて知って見たもの。

 

宮古上布には手が出ないけれど、宮古織りの価格は現実的なものでした。

可愛かったな〜。黄色と緑と紺の格子で。
もう一反は青の縞で。

産地の方とお話するのは本当に楽しいし、勉強になります。

 

最近脳内の着物濃度が薄れていたので
もっと勉強したくなりました。

得た知識や経験はここでシェアしていきますので
お楽しみに!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です