シーラさんの「SHEILA KIMONO STYLE」出版イベントに参加してきた

着物イベント

ポラ子はポーランド愛伝道師+着物愛伝道師になります。
今日は着物ネタなので着物愛伝道師で。

今日は、日本に住んで30年というSheila Cliffeさんの「SHEILA KIMONO STYLE」出版記念トークイベントに参加してきました。!

申し込んだときはキャンセル待ちでした。でも会場を変えてくださったことで参加できました。主催してくださった「かもめの本棚」編集部の皆さん、ありがとうございます。

The Kimono Closet / 箪笥開き」の取材に協力したこともあり、シーラさんとはお話してみたかったので、このような機会を待ってました。(ポラ子の記事はコチラ

SHEILA KIMONO STYLE」出版記念トークイベント

まずは受付。着物特典として左の薔薇の香りのサシェがプレゼントされました。そしてお目当ての本はサイン入り! 一冊一冊書いてくれてありがとうございます、シーラさん。

トークショー(その1)

着物作家の重宗玉緒さんとシーラさんの対談です。

まずは着物との出会いや、はまるきっかけ

シーラさん 1985年に来日し、元々陶器が好きで骨董市を見ていたところ、着物を買ってしまった着物だと思っていたのは長襦袢だった

「えーー下着??? 誰がこの美しい下着を着るの?」と驚き
長く日本にいる予定ではなかったけれど、着物のために日本滞在が長くなった。

重宗さん 大正ロマンの着物に出会いハマり、大学にも着物で行ったほど。染めや織りに最初はあまり興味が持てなかったけど、着物にはまってからは、テキスタイルデザイン科で良かった、と。

影響を受けたものは?

シーラさん ウィリアムモリスとかウォールペーパーの本や、Walter Crane(ウォルター・クレイン)に影響を受けた。

着物に出会う前のファッションは?

シーラさん あまり覚えてないけど、黄色いズボンをはいてて家族に早く家に入りなさいといわれたことがある。

着物の選び方は?

シーラさん 状態よりも柄で選んでた。とにかく、この子を助けなきゃ、という気持ちだった。

前のポスターにある紬でもハイクラスに見せられるんじゃないかな。
(↓この右のポスターのこと)

あとは珍しいものが好き。虫とか。洋服なら、あってもせいぜい喋でしょ? でも着物は豊か。帯と着物で物語を作るのも好き。流水に船とかね。

着物をデザインする時にお客様の好みを意識する?

重宗さん お客様の好きなものというより、好きな物を作ってる。動物が好き。

司会 鳥が多い気がします!

コーデはいつ決めますか?

シーラさん かなり前からコーデは決める。前日ではない。

ポラ子反省!! うっっ、今朝チクチクしたのは私です。

着物の魅力は何だと思いますか?

シーラさん 柄の魅力。ユ○○○とか柄が無いけど、民族衣装の柄を残したい。柄があると心が喜ぶ。柄が無いと寂しい。

色とりどりのペンキを塗った保育園とグレーの保育園とでは、色とりどりの方が精神的に安定する。

重宗さん デザインしてると、柄やデザインは無限。
その無限の可能性が楽しい。デザインし、身につけることができるのが楽しい!

柄と柄を合わせる時に心がけてることは?

シーラさん 3つか4つの色でコーデしてる。ほとんどは着物からコーデを決めるけど、時々はこの帯を見せたいから、どの着物がいい背景になるか考える。

重宗さん 柄と柄の大きさを気にする。

この後質問タイムがありました。

ズバリ好きな色は何ですか?

重宗さん 色というより、赤と青緑の組み合わせが好き。濁ってない彩度の高い色が好き。

シーラさん ライムグリーン!

身長が高く、サイズが合わないのだがアドバイスをお願いします

タートルにブーツとか、ガウンのように着るなどアドバイスがありました。

記憶とメモを頼りに書き、テープ起こしのようにはいきませんが、雰囲気は伝わるかと思います。

シーラさんの私物の着物ショー

鶏の刺繍の帯。アンティークは色使いと、こういう刺繍の帯が魅力だと、私は思ってます。たまらない。

 

藤を赤でシルエットとして描くなんて、自由でいいな〜。
はい、また刺繍の帯。美しく、この存在感。

 

こちらはシーラさんが好きな色として答えていたライムグリーン色の着物。所々の絞りが可愛い。しかもその絞りの紫と襦袢を合わせちゃってます。むせるほど素敵。

トークショー(その2)

シーラさんの今回のフォトブックと箪笥開きのカメラマンであるタッド・フォングさんとの撮影裏話です。

以外な場所で撮っていることに驚きでした。かつて撮影した場所が駐車場になっていたこともあったそうです。

上手く撮るコツを聞かれたタッドさんがトライ&エラー的なことを丁寧に仰ってたのに、シーラさんが確か「光が大事」と一言で要約したのはウケました(タッドさんは英語なのでシーラさんが訳してくれたのです)。この日はタッドさんも和装!! お似合いでした。

またタッドさんは「着物は遠くからみても美しいけど、近くから見るとディテールがわかってまた美しい」とお話されてました。さすがはカメラマン!
わかってらっしゃる〜。これには頷く方が多数でした。

参加した方のコーデいろいろ

そして、シーラさんに会うことと同じくらい楽しみにしてたのが、皆さんのコーデ。帽子率が高いのと、ピアス(イヤリング)率も高かった気がします。また手作り派が多い。これは着物の楽しさを伝えたい側からすると頼もしいというか、アイデア頂きまくりでした。

ではドンと放出。

猫ちゃんが帽子かぶってる〜、これは手作りしたそう。このアイデアいいですね。

 

この方は凄いの、自分で織ったウールですって。しかも仕立てた和裁士さんも一緒に参加されてました。掛け襟と衽(おくみ)に金を持ってくるあたりが凄い素敵!!

しかも下のモフモフはマフラーやショールではなく縫い付けてあるんですよ〜。つまり掛け襟(時代劇ではよく黒い生地になってる、あの部分のこと)なんですよ。柔軟だなーー、この発想が素敵。

 

たくさんの刺激を受けて、着物を楽しむことをさらに、さらに伝えていきたい!と思いました。

あ、ケーキとクッキーの写真を撮り忘れた! 一応、交流タイムもあり初対面でも皆さんと楽しくお話できました。

シーラさん、かもめの本棚の関係者の方々、ゲストの方、素晴らしい本とイベントをありがとうございます。
とっても楽しかったです。

 

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