ポーランド愛伝道師のポラ子です。
いつか書きたいと思いながら出来ていなかったので、今日こそポーランド語のアルファベットの読み方を紹介します。といっても初心者が書いているので間違いがあったらお許しください。
でも、これで意味はわからなくても読めるようになりますよ。
たまに「なんでここでrzなの!」と書いているサイトを見かけます。そりゃそう思うよね〜、と。でもとても理に適っているのです。
ポーランド語の母音
母音は8つあります。
a i u e o の発音はほぼ日本語と同じですが、uとóは口を突き出すように発音します。
発音は同じでもuとóは綴りが違います。単語毎に、どちらで綴るかは決まっているのでポーランドでは小学生の時にそれを覚えるみたいです。
ą ę は鼻濁音です。カタカナ表記をしたくないのですが、ここだけ使いました。
ą=オン
ę=エン
となります。
ポーランド語の子音
これが子音です。表にまとめました。
無声音と有声音とをペアで覚えることを先生に勧められました。
あまり片仮名を使いたくないので、発音は英単語で示しました。
赤と青い部分の音が似ているので参考にしてみてください。
〔例;dzはcardsのdsの発音と似ている〕
※これはニューエクスプレスポーランド語を参考に加筆しています
ここでのポイントはw=vです。
Warszawa 日本語ではワルシャワと言いますが、発音的にはVarszavaになります。
発音が難しい子音
- ł です。どうしても日本人は母音のウと発音してしまいがちですが、あくまで子音です。
- ch(h)これも難しいです。奥から息を出してkを発音します。
ポーランド語独自の表記
c, dz, sz, ż/rz, cz,dż
これはポーランド語ならではの表記なので、これを押さえることが最大のポイントです。これではどうしてrzのようにzが使われるのか分からないと思うので、次項で説明します。
zの役割
zが付くのは、舌が奥にいくことを表しています。
以下の図をご覧ください。まず舌が口蓋に触れるものと触れないものとに分けられます。
片仮名表記もないと分かりづらいので書きました。
※★と●は子音の表とも対応しています。
このように
t→c→cz
d→dz→dż
となるにつれ舌が奥にいきます。と、まあ理にかなっているわけです。
むやみにzが付くわけではありません。ż は要はzの二乗なんです。そう思うとわかりやすいかと思います。
ポーランド語講座を受ける前にアプリで学習してみたのですが、どうしても読めない訳です。音声は聞けるのですが、どうしてそのスペルでその発音なのかがわかりませんでした。
〔例1〕mężczyzna (manの意味)
アプリだとマシュタズナと聞こえるのです。t がないのになぜだろう?と不思議に思っていたわけです。
でも上記の基本がわかるとメシュチズナと t の発音を感じられることに納得できるのです。
注:ę は後続の子音によってはeと発音されることもあります。ここではメンシュチズナとなるべきですが、メシュチズナとなります。
それでメシュチズナがでマシュタズナと聞こえていたわけです。
〔例2〕Przepraszam という単語がありますが、まずは分解してみます。
Przepraszam 赤以外は読めますよね?
rzはジュ(eがあるからジェ)、szはrzの無声音だからシュ(aがあるのでシャ)と分解していけばいいのです。
ただし、ここではプジェでなくプシェと無声化します。
その他の子音
ć, ń, ś, ź = i を添えて発音
i+母音=1拍読みする(例;cio cia=チョチャ)
j=母音「 i 」の子音
ł =母音「u, ó」の子音
まとめ
ポーランド語はローマ字を使いますが、「Q」「V」「X」を使いません。
また、ポーランド語には独自の文字が9つ(ą, ę, ć, ń, ś, ź, ó, ż, ł )あります。
ローマ字のアルファベットは26文字。
そこで、ポラ語学習者が覚えるべき数は32文字になります。
26+9−3=32
(アルファベット26文字+ポーランド独自の文字9−使わないアルファベット3文字)
一度にマスターすることが出来なくても、たくさんの単語に触れるうちに読めるようになります。ロシア語のようにキリル文字ではないのでポーランド語独自の表記さえものにすれば読めます。
ポラ子もマスター出来るように、これからも励みます。
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