ポーランドの切り絵柄の替え袖を作ってみた

手作りや実験レポ
ポーランド愛伝道師のポラ子です。

時間が取れたので、ミシンと手縫いでチクチクすることにしました。

自分でデータを作ってHappy Fabricさんに発注した布で替え袖を作りました。

替え袖とは、うそつきに付ける袖です。うそつきとは、着物から見える袖だけを、柄の布にして身頃は晒(木綿)のものをいいます。絹の襦袢は洗えない(洗う人もいますし、私も洗ったことありますが、基本は洗えません)ので、普段使い用の襦袢の替わりとして着るものです。

 

布を用意

まずは布を用意。お好みで手芸屋さんで布を買っても大丈夫です。
ここでは1m×1mの布で作ります。発注単位が1mのためです。

これは夏の着物としてよく使われるセオαという布に1m印刷してもらいました。お好みで手芸屋さんで布を買ってくださいね。これは3420円+税でした。

【図解】寸法の取り方

まず手順の前に1mの布をどうとるかを説明しておきます。
却って難しく見えるかもしれませんが。4本の直線を縫うだけで出来ますから〜!!

 

作りたい袖の幅(ここでは34.5cm)+8cm(※1)+縫い代2.5cm としています。
※1:この8cmは1mの布で割り出したものです。この部分が多いと、それだけ本当の襦袢らしくなります。下の図の○部分です。

手芸屋さんで布を買う場合は生地幅から自分の袖幅(※2)の倍(左右あるため)を引いた数字を4で割った分が裏に回る寸法になります。
※2:袖幅がわからない場合は、持っている着物の袖の幅より1cmくらい短い寸法にしましょう。

手芸屋さんの生地幅にもよりますが、できたら90cm幅より110cm幅がいいと思います。裏に回る生地が少ないと、着た時に柄がない部分が見えやすくなります。

実際の作り方

 

1:布を裁つためにまずは半分に折ってアイロンをかけます。(図解の黄色のラインに相当)

印をつけるのが面倒なのでアイロンにしてますが、時間がたつと消えるチャコペンで線をひいてもいいと思います。水でも落ちます。

←参考まで。

 

 

 

 

 

 

 

2;折り目に沿ってハサミを入れ断ちます。

 

 3:2を二つ折りして、柄から2.5cmのところに印をします。
※このラインが袖の下側になります。

これは印刷したもので、元の布の白地と柄の境目がはっきりしてます。そのために柄の端を合わせてマチ針でとめます。この時は表のままで合わせます。


※下の図では2枚重なっていることを表現するためズラしていますが、きっちり重ねてくださいね。

 

4:そのラインを2枚重ねて縫います。

 

 5:縫ったところから3mmほどのところでカットします。

 

6:ひっくり返し、中表にします。4で縫った縫い目から2〜3mmほどのところで折ります。
縫い目でしっかり割らなくていいです。下図のイメージです。また白地と柄の境目があるので、表と裏とで柄を合わせて待ち針でとめます。

7:今度は仕上がり線を縫います。

 


8:縫い終えたら角をカットしましょう。
こうすると、もたつかなくなります。

 


9:7で縫ったところを片側に折ります
両端(袖口)を5mmくらい折ります。丁寧に作りたいならここで縫うといいですが、面倒な方は折ったところでアイロンをかけてクセをつけましょう。

 

10:9でアイロンをかけクセづけしたところを巻き込むようにして、両サイドを自分の袖の寸法になるように両端を折ります。私の場合は袖を34.5cmにしたいので両端をだいたい7cmほど折りました(一度5mmのところで折っているので)。そして手縫いでまつるか、ミシンで直線縫いします。

 

11:裏返したら袖の完成です。
同じようにもう片方も作りましょう。同じ工程を2回繰り返しながら左右同時に作ってもいいですね。

 

後は手持ちのうそつきに袖をつけましょう。私が買った浅草のお店を紹介しようとしたら、なんとお店をたたまれていました。ショック〜〜。半襦袢を2枚買っておいたのですが、もっと買いたかったです。確か1枚2,000円ほどで助かっていたのですけれど。

 

気を取り直して続けましょう。

これが袖をつけたところ。これはうそつきといっても、筒袖の半襦袢のため丈は短いです。お手洗いで、うそつきの裾をひっぱり、詰まってきた衣紋を直すものなのですが、いつもよりは少し裾が短いので手間取りますね。

中途半端な長さだとお尻にうそつきの裾のラインが出て表に響くので注意が必要です。お尻を覆うくらい長いか、逆にこのくらい短い方がいいように思います。

袖を付けるのはミシンでも手縫いでもどちらでも。もしくはマジックテープでもいいです。

私は却ってマジックテープの位置を合わせるのが面倒なので直接縫ってます。マジックテープは100均にも売っています。お好きな方法で袖を付けてみてください。

襦袢を持ってる人は、背中心から肩までは襦袢となるべく合わせましょう。ここがずれると振り(袖の脇の下の空いているところ)から袖が出てしまうことになります。

襦袢が無い方は、着物より8mmから1cmくらい短くなるような位置に袖を付けましょう。

 

是非、あなたもチャレンジしてみてくださいね。

 

 

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