着物とポーランド愛伝道師のポラ子です。
練馬にある白瀧呉服店さんから、年間の2大催事である「決算市」のチラシデザインを依頼していただきました。
今回は時間が無く、お仕事をするのも初めてではないことから、メールなどのやりとりのみで打ち合わせをし、校正もしました。
ひとつのデザインが出来るまでを簡単に紹介します。
お客様のイメージ(構成要素の確認)
まずはお客様からの大ラフです。
(※私が手書きで再現しています)
これを入れて作って!というものです。あくまで構成要素の確認ですね。
ココには私が転記し忘れましたが、全面イメージで!とのご要望です。
なのでポラ子の作業としては、メインビジュアルを作る必要があります。
今までは宝船、椿の花、宝箱などを使ってきました。
今回は百人一首がアイデアとして浮かび、カルタでいこう!と思いました。
今回は時間が無いので、作り込んで提出して「ちょっとそれはイメージと違う…」となると作り直すのが厳しいので、ざっくりと方向性の確認のために、作り込む前を見ていただきました。
本来は絶対しません。見ていただけるレベルにしてから確認して頂きます。
でも納期を考え特例としてそのようにしました。それがコレ。
もちろん要素を置いただけですね〜。
カルタでいく! これにGOを出して頂いてから作り込む予定です。
〈やりとりのイメージ〉

カルタに安い!とかの文言を入れる予定です!
女性を増やしてバーゲン会場っぽくするのもアリですね。

カルタは面白いですね。
地色は赤系にしてください。
余白をもう少し減らしてください。

承知しました。女性がカルタから
「抜け出てきた!」という感じを考えてます。
なんとかカルタ案も気に入って頂けたようでホッとしました。
ラフにOKが出たので作り込み
素材はこちらでダウンロードしました。
イラストACと写真ACさんです。いつもお世話になってます。
20代の時は3万円はするROM20枚はある素材集を買ったものですが〜。
便利な時代ですね!
もとの素材と加工後の比較
もとの素材はこの2枚の画像です。これを
- 必要な所だけにし、
- 重ねてカルタの枚数を増やし、
- カルタから抜け出る女性を作り
- 文言を白瀧呉服店さんにちなんだもの
にしていきます。
1. 必要な所だけにし、 がこの状態です。
まず余白を消し、和歌も消しました。影があるので自然にみせるためには、慎重さと大胆さが必要な作業です。
後は 3. のカルタから抜け出る女性を作りましょう。青丸の札から作りました。
エンボスなどを使用し影も作って加工しました。
ここまでPhotoshopで素材を作り込んだら、インデザインで配置していきます。
(チラシならイラレでも充分ですが、インデザインで進めます。)
カルタの2枚の画像を重ねて余白が減りましたね。
2. 重ねてカルタの枚数を増やし、
4. 文言を白瀧呉服店さんにちなんだもの もクリア。
でも、うーーん、
- 日程のあしらいが中途半端!
- タイトルと絵柄と分断されている!
ってことで手直し。
日程もカルタにし、下のカルタと繋がりを持たせました。
それによりこんな視覚効果を狙っています。
「決算市」という今回の催事のタイトル
↓
大事な日程
↓
カルタの文言で行きたくなるような気分(!?)に?
↓
女性の「行かなくては」で何に行くの?となり
↓
最大70%割引の決算市でしょ!!
と無限視線ループを狙いました〜。
B3(364×515)サイズなので壁に貼って遠目で見てチェックします。
封筒も作成し、なんとか納期にも間に合い、白瀧呉服店の顧客様に発送されました。
昨日の令和2年2月22日から始まった決算市。ポラ子も顔を出してきました。
早速ウィンドウに貼ってあります。ありがとうございます〜!!
店内に入ると〜。
これでもか〜!! と(笑)。賑やかな雰囲気が出ています。
こちらの画像は白瀧呉服店さんのFacebookより拝借しました。
2階に上がるとず〜〜〜っとはり巡らされてました。柱にまで。
ポラ子はメイクブラシ7本セットを買いました!
これしか買ってないけど、ずっと雑談して帰ってきました〜。
そう、そういうお店なんですよ。
3/8(日)まで絶賛開催中ですので、是非お出掛けくださいね〜。
今回はデザインの工程や、どんな作業をしているのかを、お伝えしました。
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