着物とポーランド愛伝道師のポラ子です。
今年の1月から公開を待っていた映画「Cold War」をついに見てきました〜!
6/23にこの映画についての講座が朝日カルチャーセンター新宿であり、事前に映画の構成、時代背景などを少し掴むことができました。
この映画はパヴリコスフキ監督の両親がモデルになっています。
あるインタビューで監督はその両親のことを
「お互いなしでは生きられなかったし、お互いとともに生きることもまたできなかった」
と仰っているそうです。
まさに、そんなことを感じる映画でした。生きるためにはお互いが必要なのに、生き抜くために、愛する人を救うためには一緒にはいられないという矛盾。
これには時代背景が大いに関係しますが、それだけではありません。
これは二人の性格も関係しています。
愛する人、自分の将来へのビジョン、時代背景、とがこじれ、もつれ、二人は愛しながらも安穏とは暮らせません。
過酷な時代に生きたというだけではなく、二人の個性からも過酷にならざるを得なかったことがいろいろと考えさせられました。
舞台はスターリン時代のポーランドと、東ベルリン、パリなどの外国に渡るパート、再びポーランドという流れになっています。
映画中の舞踊団マズレクの元になったマゾフシェの団員でありヴァイオリン奏者の娘さんがアンナ・マリア・ヨペックであることをこの講座で知りました。
なるほど〜。 嬉しい驚きと発見でした。
映画の中の舞踊団の雰囲気はこんな感じです。
どんな時代も悩みや生き辛さはあるのかもしれませんが、国家、体制という枠に収まるのか、飛び出すのか、という今の生活からは考えられない状況にいろいろ思いを馳せました。
別れても離れても奥底で流れる二人の間にある気持ちを、自分のあることと重ね合わせて見てしまいました。
みなさんも音楽や映画から是非ポーランドに触れてみてくださいね。
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