ポーランド愛伝道師のポラ子です。
さて、日が経ってしまいましたが映画「チェコ・スワン」を観てきました。12月2日の11:40〜の回は上映後にトークショー有りだったので、その回に行ってきました。
チェコとタイトルにあるのに、なぜポーランド情報かって?
それは監督がポーランド出身のアレクサンドラ・テルピンスカさんだから。
第70回カンヌ国際映画祭のCanal+賞を獲得されているそうです。今後にも注目ですね。
会場は東京都写真美術館ホールです。
フライヤーのコピーがいいじゃないですか!
いくつになっても、友達と一緒に笑って、好きなことをする、幸せ
決して、白鳥の湖向きなビジュアルでないおばちゃん達。でも、このカワイさったらないですよ。一列に並んだおばちゃん、たまらん〜。美しいとは言わない(言えない)までも、とってもチャーミング。おばちゃん達は何があっても、自分が楽しむためにやってるんだってことが伝わるので、こちらも楽しくなるんですね。
「みっともない」だとか、
「この体型で」とか
「年だから」など一切考えない!!
そこがブラボー。最高〜。
とにかく、よく笑って食べて、飲む。
自虐的な事をいいながらゲラゲラ笑いとばすんですよ、このおばちゃんたち。「足の爪が切れない」という話をする一コマがあって、お腹が邪魔なのかな?と思ったら違う理由で切れないって言うんですね。身近な年配の方によくありがちな「年はとりたくない」という着地点に向かいそうな会話も、とにかくゲラゲラ笑い飛ばす。
素敵だな〜。だって笑っても、後ろ向きでも現象は一緒ですからね。
おばちゃんたちは自分達が〝お笑いになっちゃう〟危険性もちゃんとわかってて、一応ダンスの練習するし、プラハの劇場の舞台監督に指導を頼むんですね。いや、その飛躍も凄いけどーー。
誰もそんなの無理よ、やめとけとは言わない。
これまたブラボー。
人生経験豊富なおばちゃんだから、ノリだけでなく、ちゃんと口説き落とすためにいろいろやるんです。行動力もある、やるときゃやるおばちゃん。相手の舞台監督は一人だから多勢に無勢ってのもあるけれども。
またあるシーンではダンスのレッスン後に「水を飲む?」と聞かれたあるおばちゃんが「水は家にあるからいらない、ビール」と答えるんですね。そのお腹はそれが原因か〜、みたいな。
だから太るのよ、と思ったあなた。確かにそうかもしれないけど、このおばちゃんたちは、自分が何をしたら楽しくて幸せかを知ってるんですね。
周りについつい合わせてしまいがちな人は、自分ファーストなおばちゃんたちから何かを感じるかもしれませね。
それに対して、おばちゃん達にバレエを教えることになったプリマが身を置く世界とのギャップ!
これがいいコントラストになってます。
バレエの稽古場の周りに座ってる人の視線が飛び交う中、プリマが踊ります。
あれで主役? 私の方が技術は上だわ。
とか言ってそうに感じるんですよ。私だけ?
バレエ漫画ってそんな感じだから、その影響かもしれませんけど。
その辺はおばちゃん達に質問されて答えるときにも表れてます。初の主役の舞台のプレッシャーを感じる中でのおばちゃん達への指導。プリマにとっても貴重な時間だったでしょうね。
技術的なことより、踊ることを楽しんでいた頃の自分を思い出したかもしれませんね。
ま、いろいろ書きましたけど、とにかくおばちゃん最高でした。
ポラ子もこんなおばちゃんになるぞ。
あ、体型ではなくマインドね。
ポラ子と名乗るのも最初はドキドキしたものだけど「好きなことをやる」と決めてからなんの迷いも無いです。
1時間くらいの短い映画ですが、ハッピーになれますよ。
と言いつつ、実はラスト近くになって涙が頬を伝いました。えっ!まさか泣いてるの?と思うくらい意外だったのですけど、おばちゃんを見てると、胸が一杯になりました。
不恰好でも、上手くなくても、心から望んで楽しんでいれば、誰かを笑顔にできるんだなー、って。いろんなことが起こっても、笑って乗り越えてきたおばちゃん、本当に素敵でした。
教える側の二人もおばちゃんたちとちゃんと向き合って、笑いながら、励ましながら練習し、人として素晴らしいなー、と。
だから、私は人の夢を応援する人でありたいと思いました。
恵比寿のスカイウォークもクリスマスらしくなってます。
チェコ・スワンは東京都写真美術館ホールにて12/7までの2週間限定上映です。
- 上映期間:2018年11月24日(土)~12月7日(金)
- 休映日:11月26日(月)、12月1日(土)、12月3日(月)
- 上映時間:10:20/11:40
トークショーの内容はまた別で書きます。
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