着物とポーランド愛伝道師のポラ子です。
ポラ子は3月から、モーリシャス共和国をモチーフにしたKIMONOの制作現場を密着しています。(注:書いたのは6/17で、動画の公開に合わせ8月に投稿しています)
6/17(月)の22時から「地染めをするからおいで!」と言っていただいたので、少し残業してから動画撮影に向かいました。
今日で通って9日目になります。だいぶ完成に近づいてきました。
今日取材させていただく地染めとは、友禅を施した後(人によっては施す前の場合もあり)に、ベースの色を染めることです。
まず、端縫いをします。
反物は袖など、それぞれのパーツにカットしてある(一度着物の形にして図案を写し取る必要がある)ので、その端を縫って、一度反物の形に戻します。
その後に地入れをします。
地入れとは化粧でいうファンデーションの前の下地のようなもの。次に染める色が綺麗にムラにならないようにする役割があります。
地入れをしてから乾かす必要があるので、この雨続きの天候が、なかなか悩ましかったようです。なんとか梅雨の晴れ間に作業が出来たようでした(梅雨が長かったことも、既に記憶から薄れてますね〜)。
これが地入れで使う豆汁(ごじる)です。
これに、ふのりを入れます。ふのりは海藻です。
まるで、サキイカのようですね。
これを豆汁に入れて、好みの固さというか、タレないように粘り気をだします。
しゃばしゃばのスープカレーでなくて、とろみのあるカレーみたいな感じかな。
いよいよ刷毛による引き染めが始まりました〜!
これは八掛け(裏地)です。
無地場が多いのでムラにならないように染めるのは難しいですね。
これは裏から撮ったところ。伸子(この竹ひごのような物の事)が張られ、反物の端まで染められるように、足し布(画像だと龍の部分)がされています。
染めたものは上に引き上げます。
この上げるのも大変なんですよ〜。
しっかり平行にしないと、乾いていない染料が斜めに走ってしまい、ムラになるからです。
一つ一つを言われれば、なるほど!なのですが、言われるまでは気づきもしませんでした。確かに、染める時に均一にいったとしても、乾かす時にムラになっては元も子もないですからね。
1時間以上かかり地染めは完了しました。
動画では盛り込めませんでしたが、一度染めた後に裾の部分だけさらに濃く染めています。これもぜひお伝えしたかったこと。
糊を落としたらどんな色が表れるのか、今からワクワクします。
その様子は来週の動画でお伝えしますので、どうかお見逃しなく!
では、肝心の動画をご覧ください。
完成した動画を見逃さないためにも、チャンネル登録をよろしくお願いします。
余談ですが、ふのりで検索したら、ふのりドットコムというサイトがありました。
提灯や唐傘、掛け軸、筆の穂先などにも使われているようです。
そして、ふのりシャンプーなどもあるようです。これにはビックリ!
検索すると、思わぬ発見があるのも面白いですね。
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