書道のお稽古復活までの話 〜佳作の人〜

書道のお稽古

ポーランド愛伝道師のポラ子です。

日々、ポラポラ言ってますが、ポラ子は書道のお稽古をやってます。そこで今日は大人になってからのやりなおし書道を始めるまでについて書きます。

私は小学2年生から中学3年生まで近所の書道教室に通っていました。会によって違うとは思いますが、9級くらいから始めたように思います。小さいころは必ず墨をこぼして服を汚してました。でも母は「墨は汚れじゃないから恥ずかしがることはない」と言うので、そのまま着ていました。

書道教室では郵便ポスト型の貯金箱に半紙10枚分のお金、いくらだったか思い出せませんが、10円だか20円?を入れて、10枚毎に互い違いに積まれた紙を、その金額分とって書いていました。

小学6年生の頃には3時頃に教室に行っても、ずっとお喋りをしていてやっと1時間以上たってから筆をもちました。近所の同級生といつも一緒に通っていたので、お喋りも楽しみだったのかもしれません。

集中して書くころには夜の7時。教室は先生の自宅でもあるので、7時になると「日本昔ばなし」の音楽が流れてきたのを覚えています。

中学生の頃、群馬県民の日制定記念の書道展に応募しました。お題は「福祉群馬」。
一緒に教室に通っていた友達は見事優秀賞

私は佳作でした。

どうしても友達のような洗練された線が書けなかった。
自分のは、どんくさいというかあか抜けない線なのです。

友達はお母さんも書道をやっていて、いい筆を使っていました。

イメージはこんな感じ。左は上から下まで真っすぐ同じ太さ。これが当時の自分が使っていた筆。友達のは右のように、上が細くて下が少し太くなっていました。

あの筆を使えば私も、、、なんて下手な時ほど筆のせいにしてました。
これは書道あるあるですね。

 

この時の、適わない相手がいることで、いろんなことを学んだと思います。

陸上でもそうですよね、自分としては全力だしているのに、その先を走る人がいる。この圧倒的な差をつきつけられるのは苦しいし、しんどい。
でも、だからこそ自問自答できます。

そこそこまでは行くけど、優秀賞にはなれず佳作止まりな自分。
突き抜けられない自分。

比較する相手がいなければ佳作でも喜べたかもしれない。

 

しかし、そんな他者と比較する世界から、大人になるにつれ、佳作から今後どうしたいのか、と他者との比較ではなく自分がどうしたいか、で考えるようになりました。また同じ手本を見ても絶対同じにはならないのですね。

あの人のあの線は素晴らしい、勢いがある、几帳面な線だな、
など自分にない物を認められるようにもなりました。

中学生は5段の上の特待生までしか昇段できず、特待生のままで書道を一時中断しました。高校生になれば一般の大人の部になるわけですが、復活しないままに終わってしまいました。

 

書道の魅力は集中し無心になれること。でも無心になることは難しい。

苦手な線が上手くいった時に欲が出ます。
あと一画上手く書ければ、この一枚はさっき書いたのよりも上手くいきそうだ。

などいろんな声が聞こえてきます。

端から見れば静かな書道ですが、内面はザワザワします。
その自分にわき起こる声を聞くことも、その声がした上でどんな線が書けるのか、
ひたすらお手本を追うことに集中し、一画のみに集中することができるのか、

などいろんな挑戦があります。

欲深い自分、プレッシャーを感じる自分、プレッシャーをかける自分、といろんな自分に遭遇します。その中で一瞬でも無我夢中になれた時は快感かな〜。めったにないですが。

そこが書道の魅力です。

書道をやり直そうと思ったきっかけはいくつかありますが、いろんな自分が見えるから、もその一つです。

もう一つのきっかけは、書道のムック本「書を知る」(1〜3まであり)で読んだ松村雄基さんの記事です。2年で師範になったというのですね。忙しい芸能人でなれるなら、と思ってしまったのです。

私も〜、と意気込んだものの、所属する会は、

【準師範の受験資格】

  • 楷書 四段以上
  • 仮名 四段以上
  • 行書 初段以上
  • 草書 初段以上
  • 隷書 初段以上

です。凖師範に合格してからは

【師範の受験資格】

  • 条幅を1年間に漢字・仮名とも8回提出すること

という基準があります。

現状のポラ子は

  • 楷書 六段人(六段にさらに天・地・人とある)◎クリア
  • 仮名 特級(優級→初段、となるため初段の二つ手前)★超頑張れ!
  • 行書 三段 ◎クリア
  • 草書 1級(特級→優級→初段、となるため初段の三つ手前)★頑張る!
  • 隷書 1級(同上)★頑張る!

とこんな感じです。先は長いのです。仮名をなんとかしなくては!!

昨年は提出できない時が続いたので、今年は仮名は毎月提出を目標にします。
こちらで書く事でモチベーションをあげたいと思います。

佳作な人のポラ子は、自分なりの字を書くために精進したいと思います。
そのステップとして、昇級・昇段を目指します。

 

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