着物とポーランド愛伝道師のポラ子です。
今日は、高崎芸術劇場スタジオシアターにて上映されたポーランド国立マゾフシェ民族合唱舞踊団(Państwowy Zespół Ludowy Pieśni i Tańca „Mazowsze”)の「ポーランドカラーの万華鏡」という映画を観てきました。
万華鏡という表現はポーランドでもよくするみたいです。
去年の10月の舞台を撮影したものだそうで、コロナ禍を思えば最近の舞台のものだと言えますね。
マゾフシェが生まれた頃の時代背景
映画「Cold War」の公開記念としての講座(2019/6/22開催)を受講していたので、その資料を読み返しながら書いてみます。
このマゾフシェ(以下略します)が映画に出てくる舞踊団マズレクの元ですね。
まずマゾフシェとは地名(マゾフシェ県)です。
社会主義だった1949年当時のポーランドの芸術は転換期を迎えました。
スターリンが政権についたソ連の影響で、芸術も社会主義的な内容を持たなくてはならず、民族性への回帰が求められたようです。
洗練されたモダニズムよりは農民・民族の芸術を!ということなのでしょう。
そして1948年創設のマゾフシェと、1953年創設のシロンスクが誕生しました。
当時はマゾフシェに入団する事は、社会的、経済的保証を意味しました。
難しい話はこれくらいにして、ディスプレイの紹介を!
会場で触れられるポーランド
民族衣装
まずは民族衣装がお出迎えです。
女性はルブリンっぽい気がするけど自信ないなーー。
男性はズボンからするとウォヴィチっぽい。
とにかくいつ見ても可愛いですね〜
ポーランド雑貨
そして前橋にあるポーランド陶器と蜂蜜が買える「ポタリー&ハニー」さんが出店されてました。コチラのお店がオープンした時の記事はコチラです。
今は引越しされました!
【Pottery & Honey】
〒379-2152 群馬県前橋市下大島町377-1
(シャディサラダ館前橋東店内)
【ポタリー&ハニーさんで買えるもの】
クラクフのハイブランド「クレデンス社」の紅茶や蜂蜜
ポーランド陶器
YOPE(ヨープ)の シャワージェルやハンドクリーム
などです。是非おたちよりくださいね。
これはお店の方のおばあちゃんのお手製だそう。
凝った刺繍が素晴らしい!!
ポーランド気分が高まったところで観賞
【演目紹介】
ウォーキングダンス
オベレク
なんと女性が男性をリフトする振り付けも!
腕で女性の足を掴み、側転のような動きで男性が回転します。
そういえば、シロンスクにも女性がリフトする動きはありましたね。
ルブリンの踊り
これは見ていてとてもハッピーになりました!
田舎娘のうた
ガマズミを折らないで
コガモのうた
リマノヴァ
クヤヴィアク
カッコウ
板に一つのあな
荷馬車屋
男性ソリストの曲だそう。後半でセンターにソリストが出てきて歌います。ちなみに、ポーランドの歌姫のアンナ・マリア・ヨペックのお父さんはこのポジションだったそう。何度も拍手に応えてセンターにくるので、見せ場が多いです。
ユルグフの歌、踊りと遊び
この曲だったかな?スティックを持ってダンスしたり、コサックっぽい動きもあってハードそうな動きでした。開脚して高く跳び上がったりする動きもありました。
ロズバルクの踊り
森へ行きましょうの歌詞でお馴染みのあのメロディで踊ります。
ほら、ほら(To i hola)
遠く、広く
しずかにしてね(Shh, shh)
小さなクラコヴィアク
クラコヴィアク
私は青い衣装が好きでした。どの曲だったかなー。
シロンスクではシュラフタのような士族階級の衣装もあったけど、そういうのはこの映画では無かったです。
今回は歌にすごく惹かれました。映画のマズレクで感じた少しヨーデルっぽくなる発声というか、なんて表現したらいいか分かりませんが、あの映画で聞いた歌声っぽいと感じる事ができ、そこが魅力的でした。
上映後のトークショー
バレリアの小倉さんが司会となり、ポーランド広報文化センター所長のマリアさんと杉浦さんが、幅広く話題に触れてくださいました。
ポーランド孤児の話、ピエロギやスープの話にポーランドジャズなど音楽の話題も。
ピウスツキ・ブロニスワフとアイヌとの交流の話まで触れられました(下記に詳しい記事あり)。
私はとても興味あるので、高崎でも聞けて嬉しかったです。
マゾフシェもシロンスク地方の踊りを踊るし、その逆にシロンスクもマゾフシェ地方の踊りを踊るので、そんなにレパートリーに特色と言えるほどの違いは無いようでした。
シロンスクを見た時の記事はコチラです!
よかったら併せてお読みいただけたら嬉しいです!
風の時代に突入した日に大好きなポーランドに触れられて大満足の時間でした!
会場の様子は動画にしたのでご覧くださいね。
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